【ネタバレなし】映画「鬼滅の刃 無限列車編」全力でオススメ

公開2カ月あまりで興行収入歴代1位となり、なおもその記録を伸ばし続けている映画「鬼滅の刃 無限列車編」。

すごいブームになってるけど、ふだんマンガにもアニメにも接点ないし、原作を読んでないけれどいきなり映画を観て大丈夫なのかと考えている、少し前の私と同じそこのアナタ! 大人のアナタ!

全力でオススメします!

すべてが高いレベルで結びついた映画

大学で日本文学を専攻した私。

「テキストは読者なしには成立しない」と思い、何かコンテンツに触れたときは、それに対して自分なりの解釈をしてはじめてその作品が自分のものになる、というのがポリシーです。

 

しかし、この「鬼滅の刃」の映画は違いました。

解釈いらない、ただただ圧倒された。

 

たとえて言うならば「風と共に去りぬ」。

「風と共に去りぬ」は、圧倒的じゃないですか。

男女の三角関係を交えた骨太なストーリー

力強く感動的なスト

魅力的な登場人物に、この人以外ないでしょうというドンピシャなキャスティング

 スカーレット・オハラ=ヴィヴィアン・リー

 レット・バトラー=クラークゲーブル

そしてその作品世界を支える素晴らしい音楽

映画史に燦然と輝く「風と共に去りぬ」と同列に語るのはどうなの? という意見はあるでしょうが、「鬼滅の刃 無限列車編」もストーリー、キャラクター、音楽が完璧に結びついた作品です。

原作を知らずにいきなり映画を観ても大丈夫?

この映画を観ようと思ったときに心配なのは、予習が必要なのか、ということでしょう。

結論から言うと、必要最小限の知識だけ押さえていれば、原作やテレビシリーズを観ていなくても大丈夫です。

原作マンガやテレビシリーズを見てからのほうが映画もより深く楽しめるのは確かです。

ただ、テレビシリーズは26話あり、マンガも映画のエピソードに至るまで7巻。それを見たり読んだりしようとするとけっこう大変ですよね。

原作を知らないからとこの映画を映画館で観られる機会を逃してしまうほうがもったいない。

 

とりあえず以下のことだけ押さえておいてください。

・舞台は大正時代。鬼がいて、人間を食べる。鬼は再生能力が高く、首を斬られるか、太陽の光に当たらない限りは死なない。
・主人公の竈門炭治郎は、鬼に家族を殺されたため、鬼と戦う「鬼殺隊」の一員となっている。
・竹をくわえた少女・竈門禰豆子は炭治郎の妹。鬼に襲われたため鬼となったが、完全に鬼となったわけではなく、炭治郎たちとともに鬼と闘っている。
・金髪の少年と、イノシシの被り物をした少年は炭治郎の鬼殺隊仲間。
・煉獄さんは鬼殺隊の中で「柱」と呼ばれる強い人。

この映画を観るだけならば、このくらいの知識を持っていれば話にはついていけると思います。

大人にこそ響く、煉獄杏寿郎という魅力的すぎるキャラクター

この映画の魅力は、あえて言い切ってしまえば煉獄さんに尽きます。

映画「鬼滅の刃」が「風と共に去りぬ」ならば、煉獄杏寿郎は坂本龍馬。

そのくらい魅力的なキャラクターです。

大人にこそ煉獄さんに出会ってほしい。

ぜひ、映画館で煉獄さんに出会ってください。

弱冠二十歳の煉獄さんですが、そのマインドは大人にこそ響くものがあると思います。

私の無限列車乗車ストーリー

2020年秋、「鬼滅の刃」についてまったく知らなかった私ですが、これだけブームになっているのだから映画を観てみようと決意。

そこで、まず原作マンガを買いました。

マンガこそが作者の作品。アニメはアニメ制作者のあれやこれやのもとに成り立っている。だからこそまずは原作を知らなければ作品と向き合ったことにならないと思ったからです。

このへんがめんどくさい文系人間

全23巻を揃えても1万円ちょっとなので、大人買いできる範囲だったのが後押してくれました。

長すぎて現在進行中の「キングダム」は映画だけ観た(汗)

 

次いで、テレビアニメもNetflixやアマゾンプライムで視聴。

アマゾンプライムビデオ 30日間無料体験で「鬼滅の刃」も見放題

このように準備万端、満を持して映画を観ました。

 

そして、来場特典につられて計3度乗車。

 

原作を読んでいるからストーリーはわかってても、映画をすでに観て展開は知っていても、毎回圧倒されて、毎回号泣。

 

座席が揺れたり水しぶきが降ってきたりする、アトラクションのような4DX版も観ました。

それはそれで楽しかったですが、映画の内容に集中するためには通常版で十分だと思います。

 

ちなみに、娘はその家にあるマンガやアニメシリーズには見向きもせず、親が見ているときにアニメを少し見た程度でしたが、映画にはちゃんとついていけてましたよ。

ブームに感謝

『窓際のトットちゃん』や『ノルウェイの森』のように本がベストセラーになるのは、ふだん本を読まない人が読むからだと言います。

そういった意味で、「鬼滅の刃」がこれだけヒットしたのは、ふだんジブリとディズニーしかアニメを観ない私のような人間が観ているからなのでしょう。

これだけのブームにならなければ、「鬼滅の刃」に出会うことはなかった。

そう思うと、ブームになってくれたことに感謝しかありません。

 

レコード大賞と、紅白のLiSAさんのステージも感動しながら観ました。

「炎」本当に名曲です。

 

 

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