【アドラー心理学】まずは自分に対して勇気づけを始めよう ☆ ELM第6章「セルフ・トークを意識する」

 

 

もし、誰かに、

「あなたっていつもだらしないよね」

「また子どもにガミガミ言って、ダメな母親ね」

「○○ちゃんのお母さんはあんなに感じがいいのに、どうしてあなたはそうできないの?」

などと1日に何度も言われ続けたらどんな気持ちになるでしょうか?

どんなにいじわるな人でも、イヤミな上司でも、一日中こんなことを言い続けることはまずないですよね。

でも、実はこんなネガティブなことを言い続けてくる人がたったひとりいるのです。

そう、それは自分自身。

 

 

どんなセルフ・トークをしてる?

自分が自分にかけている言葉、自分が心の中で思っている言葉のことを「セルフ・トーク」と言います。

ひとりごとのことですね。

人間は、1日5万回もセルフ・トークをしていると言われています。

 

 

朝、起きたときは、

「あ〜、なんだかダルイな〜、気分はサイアク〜」

いつも時間ギリギリにバタバタと家を出て、

「あ〜、なんで私はいつも時間にだらしないんだろう……」

何かトラブルがあると、

「どうせ私なんて……」

料理を作りながら、

「今日も手抜きだなぁ……なさけない……」

 

これ、全部私のセルフ・トークです。

いつも自分と一緒にいる人=自分が、一番自分に対してネガティブなことを言っているんですよね。

 

しかも、昔の失敗なんかも全部知ってるから容赦ない

 

セルフ・トークはネガテイブなもののほうが多い?

セルフ・トークは、放っておくとポジティブなものよりネガティブなもののほうが多くなります。

人間として、生物としてはそれは当たり前のことなんですよね。

こんなに文明が発展する前は、世界は人間にとって危険に満ちていました。

ジャングルの中を「大丈夫、だいじょーぶ♪」とどんどん進んでいく人より、「岩陰に何かいるかも」と悪いことの起こる可能性を考えて警戒しながら進む人のほうが、生き残る可能性は高かったのでしょうから。

 

でも、今ここはジャングルではありません。

「生き残ること」を考えるのではなく、「人生を広げて楽しむこと」を考えてもいいのです。

 

ポジティブなセルフ・トークをしよう

自分にポジティブなセルフ・トークをかけ続けていると、それが潜在意識に落とし込まれていって、だんだんセルフ・トーク通りのポジティブな自分になってきます。

 

私も、上のようなネガティブなセルフ・トークが出てきたら、次のように言い換えています。

 

朝、起きたときは、

「あ〜、なんだかダルイな〜、気分はサイアク〜」

→今日も素敵な一日になるよ。寝起きが一番気持ちが落ちているのは私のパターン。でもこれがずっと続くわけじゃない。

 

いつも時間ギリギリにバタバタと家を出て、

「あ〜、なんで私はいつも時間にだらしないんだろう……」

→絶対に間に合わなければならないときには間に合っているから大丈夫。

 

 

高校生のときは遅刻魔だったけど、会社員になったらギリギリ滑り込みでもノー遅刻

 

何かトラブルがあると、

「どうせ私なんて……」

→最終的にはいつもなんとかなってるから、今回も大丈夫。私にはこのトラブルに対応するチカラがあるよ。

 

料理を作りながら、

「今日も手抜きだなぁ……なさけない……」

→家庭料理なんだから、ラクしておいしいのが一番。料理好きじゃないのに、毎日料理している私ってエライよね〜

 

このポジティブなセルフ・トーク、これが正解、というものがあるわけではないです。

自分にフィットするセルフ・トークを考えてみてくださいね。

もちろん、油断していると、すぐに慣れ親しんだネガティブなセルフ・トークが顔を出します。

だから、おけいこ・おけいこ。

 

ELM第6章は「セルフ・トークを意識する」

ELM第6章では、セルフ・トークについて考えます。

まず、自分がいつもどんなマイナスのセルフ・トークをしているかを振り返り、それをどんなふうにしたらプラスのセルフ・トークに変えられるかを考えていきます。

マイナスのセルフ・トーク=悪魔のささやき
プラスのセルフ・トーク=天使のささやき

 

天使のささやきは、お金もかからず、すぐにできて、しかもじわじわ効いてきます。

 

日本では、「人に優しく、自分に厳しく」がよいこととされてきました。

でも、自分に対してはダメ出しばかりなのに、子供に対しては勇気づけバッチリ、なんて、それはちょっと無理があると思いませんか。

まずは、自分に対する勇気づけをして、自分が自分を真っ先に応援する人になっちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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