この夏、BTS沼に落ちました。
防弾少年団=BTS。
世界的な人気を誇る、韓国のスーパーグループ。
もちろん存在は知っていたし、「DYNAMITE」や「BUTTER」をカラオケで歌ったりもしていました。
「LIFE GOES ON」はいい曲だなと思って、Amazon Musicでプレイリストに入れました。
でも、グループやメンバーには興味がなく、春の歌番組にBTSが出たときも、BTSよりも「梨泰院クラス」の主題歌を歌ったGAHOが観られたことを喜んでいた程度のものでした。
BTSそのものよりも、「なぜBTSは世界で売れたのか」のほうに興味があって、BTS現象を分析したネット記事はいくつか読みましたが、あまりピンとくるものはありませんでした。
それは7月9日だった
2021年7月9日13時、新曲「Permission to Dance」のMVが公開されるというのを、一足先にBTSにハマった娘が待ちかまえていたので私も一緒に見ることに。
エド・シーランが提供したこの曲がいい曲で。
ミュージックビデオがまたとても素敵だったんですよ。
コミカルで笑顔にあふれるこのミュージックビデオが好きすぎて、繰り返し見ているうちに、「メンバーの区別くらいはつくようになりたいなぁ」と思い、YouTubeで解説動画などをあさっているうちに、どんどん沼へ……
when we fall, we know how to land
「Permission to Dance」は、どんな状況にあっても心の自由は奪われたりしないさ、という曲。
全編心に響くフレーズなんですが、その中でも特に響いたのがこのフレーズ。
‘Cause when we fall, we know how to land
心配することはないよ
だって、落っこちたとしてもどう着地すればいいのかを知っていればいいんだから
失敗したっていい。だって私がずっと失敗しないでいるなんて不可能だもの。ただ、そこで歩みを止めずにリカバーすればいいだけ。
私があれやこれやあって人生半ばでようやく到達した境地に、この若い彼らがもう到達しているなんて!
これは曲を作ったエド・シーランの感覚なのでは? と最初は思いましたが、彼らのことを知っていくなかで、「墜落はこわいけど着地はこわくない」がメンバーSUGAの言葉であることを知りました。
2021年3月、TV出演時のSUGA
SUGAは「(他のアーティストが)歌手として全盛期が過ぎて、活動できないという状況をあまりにもたくさん見てきた。そんなことで人々に非難され、からかわれるぐらいなら、やめられる時にやめた方がずっといいと昔から思っている」と述べた。
続けて「(でも)最後まで、降りる瞬間にもステージにいたい。それが素敵なやめ方だと思う」とし「観客が5万人から2000人に減ったとしても、ステージに上がるのが残ってくれた方々のための僕たちの“着陸”ではないかと思う」と付け加えた。
ERROR: The request could not be satisfied
2020年のインタビューでのV
「5年後、10年後はどんな姿になっていると思うか、という質問をよくいただきます。今まで一段ずつ階段を上って成長してきたので、今は地面に降りることはまったく怖くありません。いつも変わらず自分に挑戦する姿を見せて、ARMYと一緒に時間を過ごせたら、それだけで十分です」
JIMINが作詞・作曲、親友のVと一緒にふたりの友情を歌った「Friends」
いつかこの歓声が終わるときも隣にいてよ
永遠にここにいて
K-POPアーティストとして誰も到達したことのない高みに達するということは、そこから落ちることの恐怖と背中合わせ。
でも、彼らは愚直に自分たちの歌とダンススキルを磨き、その恐怖と誠実に向き合ったからこそ「墜落は怖くても、着地は怖くない」という言葉が生まれ、世界中に届いたんですよね。
光が強くなれば、闇も深くなるけれど、その闇からしか生まれないものもある。
改めて見えてきた「DYNAMITE」と「BUTTER」の意味
私は「DYNAMITE」を「これから世界に出ていくぜというイケイケの曲だな〜」などとのんきに聴いていましたが、これはすでに一周回って落ちることまで覚悟した上でのイケイケ宣言だったんですね。
そして「BUTTER」。
「バターをテーマにするなんて変わってるな〜」くらいにしか思っていませんでしたが、これは
「イエロー(黄色人種)な俺たちが世界を獲るぜ、ARMYと一緒にな」
という曲だったんですよね!
このアジアンヘイトが吹き荒れるご時世に、真正面から、でもあくまでもPOPに斬り込む。
ロックやね〜
そりゃ全世界のARMYが頑張ってビルボードのトップ何度でも獲らせますわな
この沼の深さがちょっとわかった
ここまでクセでついつい分析じみたことを並べてしまいましたが……
若くてイケメンのキラキラした男の子たちがプロフェッショナルに歌って踊っている、
かと思えば「SMAP×SMAP」ばりのバラエティ動画も山盛り、
メンバーの誕生日など何かあればSNSを通してファンとつながってくれる、
時間がいくらあっても足りません。
私なんぞが語るのもおこがましいBTSの魅力については、こちらのnoteにわかりやすくまとめてくださっています。
そう、ARMYの方々がまたすごいんです!
BTS公式の歌やダンス、さまざまな動画はもちろん素敵ですが、ツイッターやYouTubeにあふれるARMYの言葉や動画を見ているだけで、そのクオリティの高さと思いの熱さにクラクラします。
BTSのミュージックビデオに寄せられたさまざまな言語によるコメントを見ると、BTSという現象がARMYとともにつくられたことがよくわかります。
あ〜、推しが増えると人生楽しい。
さすがにARMYと名乗るのはおこがましいので、広大な沼の片隅からそっと応援していきたいと思います。
そして、トップアイドルとしてハードな環境にいる彼ら、とにかく心身ともに健康で、幸せでいてほしいと願っています。
でも、これまで数々の現場で培った追っかけ力と(学生時代よりはある)財力を使ってLIVEには行きたい!