みなさんは旅行が好きですか?
せっかくの夏休みですが、今年はコロナ禍のため、なかなか旅行にも行けないという方が多いのではないでしょうか。
でも、子どもがいたら、一緒にいろいろなところに行って、家族の思い出を作りたい、と思いますよね。
私は旅行が好きです。
ゴールデンウィークや夏休みなどになれば、どこかに行きたいな〜、今度はどこに行こうかな〜と思います。
しかし、我が家にとって、実は、旅行ってけっこう地雷ポイントでした。
旅行に出かけようとすると険悪に
子どもが産まれる前の夫婦ふたりのときも、子どもが産まれてからも、旅行に行こうとすると、なかなかスムーズにことが進みません。
夫に「この休みどこか行かない?」ときいてもあやふやな反応しか返ってこない。
でも、うちのダンナはいつもそんな感じなので、私がいろいろと計画を立てます。
そして、いよいよ出発するよという朝になると、なんだかグズグズするんですよね〜、ダンナが。
いきなり掃除を始めてみたり。(うちは夫が掃除担当です)
そのときは、「なんでこれから旅行に行くというときに掃除する必要があるんだろう?」とイライラしながらも、「ここで揉めたらますます出発が遅くなる」と思ってガマンして、なんとなくごまかして出発にこぎつけました。
でも、「なんでそんな態度とるのよ〜」とキレて泣いてしまったこともあります。
せっかくの旅行なのに。
車ではなく新幹線での旅行のときは、夫を置いて娘とふたりで先に家を出たこともあります。(結局すぐ追いかけてきた)
そんなことを繰り返すうちに、ふと浮かんだことがあります。
「ひょっとして、この人は旅行が嫌いなのではないだろうか?」
旅行=楽しいもの?
私は、お出かけや旅行=楽しいもの、と無条件に考え、みんなそうだろうと思っていました。
まさか楽しい旅行が嫌いな人なんていないだろうと無意識のうちに思っていたのですが、夫はそうではなかったんですよね。
夫は家にいて、いつもと同じ暮らしをすることが好きみたいです。
夫の実家に行くときでも、USJに行くときと同じようにグズグズするし
最近は、どこかに旅行したいなと思ったときには、娘とふたりで出かけることにしています。
でも、夫はそれに対してはべつに何も言いません。
留守中の食事などを準備することもなく、そのまま出発しますが、特に不自由はしていないようです。
近くにいても見えないことがある
旅行嫌いの夫も、結婚前につきあっていたときは、旅行に誘ってもほいほい乗ってきたし、楽しそうでした。
私に合わせてくれていたのかもしれないし、そのころは恋の魔法(笑)で本当に楽しかったのかもしれません。
それで、夫は私と同じように旅行が好きなのだと思っていたのですが、結婚して安心したら、夫も素の自分が出てきたのでしょうね。
私にも、「旅行=楽しい」「旅行=みんなが行きたいもの=ダンナも行きたいはず」という思い込みがありました。
でも、実は旅行に対する感じ方はぜんぜん違っていました。
そして、その違いを認めて、お互いにやりたいことを尊重したら、ものごとがスムーズに進むようになりました。
「家族みんなで楽しく家族旅行」という一般的なイメージからは外れていますが、これが我が家の旅行の姿です。
そして、私はそれに満足しています。
夫と子どもを置いて、友達と1週間、ニューヨークへの旅行にも行けました
今はコロナでいつまた海外旅行に行けるようになるかもわからない状況なので、行ける時に行っておいてよかったと心から感じています。
本当に、おうち大好きな夫に感謝ですね。
ELM 第1章のテーマは、「さまざまな見方・考え方の存在を意識する」
ELMは、アドラー心理学にもとづいてミュニケーションについて学ぶ講座です。
コミュニケーションというと、自分以外の人との関係ですが、他の人とのかかわり方の前に必要なのは、まず自分のことを知ることなんですよね。
人は同じものを見ても、その解釈は人それぞれです。
自分にとっては「当たり前」のことでも、実は自分特有のものの見方をしているのです。
そして、そのものの見方の根底には、自分の価値観があります。
我が家の旅行を例にとると、次のようになります。
|
私 |
夫 |
表面の思い |
旅行に行きたい |
旅行には行きたくない |
それを支えている価値観 |
変化や刺激を好ましく思う |
なじみのあるものが安心 |
変化に対する価値観に違いがありますが、どちらがよくてどちらが悪いというものでもありません。
我が家にはどちらも必要であり、それがあるからこそスムーズに回っているのだと思います。
自分のことって、よくわかっているようで、実はわかっていないことが多々あります。
自分の思いを深掘りしていくと、それを支えている価値観が見えてきます。
「へ〜、自分って、こんな価値観を持っているんだ」と意識できると、自分の行動の意図が見えてきます。
そうすると、他の人の行動を支えている価値観にも目を向けられるようになり、表面上の行動にイライラしたり振り回されることが減ってきます。
それでもイライラすることはあるけどね
ELMの第1章では、同じ事実に対して、人によってこんなにも見方が違うんだ、ということをワークを通して確認します。
頭で考えると当たり前のことのようですが、ホントに人によって違うので、その違いに驚きますよ。
そして、表面に表れた見方の奥にある、それぞれが大切にしている価値観について考えていきます。
これ、ワークを通して一度実感すると、毎日の生活のなかで起こるいろいろなモヤっとポイントに応用できるようになります。
毎日のイライラを減らすELMのワーク、ぜひ体験してみてくださいね。