[C10 – 5B 横浜スタジアム]
最近、夏場の横浜スタジアムは何かと派手なゲームになりがちです。
今年も例に漏れず、この3連戦の初戦は、佐野に満塁ホームランを打たれてサヨナラ負け。
8回を終わった時点では1点差でリードしていましたが、今年のカープに1点差を逃げ切る力はありません。
菊池保が脱落したために、消去法で今度は一岡にストッパーの座が回ってきていましたが、グラスラというメンタル的に最悪の結果になってしまいました。
カピバラ族のメンタルが心配です。
2戦目も落として、3戦目のこの日は7回終わって0-6のビハインド。
あ〜、3連敗か〜
ただ、前日初めて1軍登録された中村奨成と、今日同じく1軍登録された大盛穂が代打で登場。
大盛くんは大きく弾んだピッチャーゴロを懸命に走って内野安打にし、
奨成も思い切り振ったバットに当たったボールは単なるピッチャーゴロでしたが、
若ゴイ、とくに地元出身の奨成のプロ初舞台を見られただけでまあいっか〜と思っていました。
しかし、今日はカープが派手なことをやる日でした。
8回、堂林の6号ツーラン、會澤のホームランなどで5点を入れて1点差に迫るという、ちょうど初戦と逆のパターン。
そして、9回。ベイのストッパーはもちろんヤスアキです。
しかし、誠也のタイムリーで同点にすると、満塁で打席に入った會澤がこの日2本目のホームランとなる満塁ホームランを打って、10−6と大逆転!
ヤスアキ、今シーズンはよくないですね。
敵チームながら大好きな選手なので、心配です。
9回裏のピッチャーは一岡。
ヒット・ヒット・フォアボールで1アウト満塁のピンチを背負いますが、後続をなんとか抑えて逃げ切りました。
セーブはつきませんが、4点差あってよかった。これが1点差だったら負けてたな。
今日の広島版1面です。会沢さん、満弾返しでの大逆転星となりました。“これが見たかった!”と言いたい「逆転のカープ」。紙面で余韻に浸ってください。(河合 洋介) pic.twitter.com/wOzCTw1MV4
— スポニチ カープじゃけぇ (@Sponichi_Carp) July 27, 2020
ちょうと「半沢直樹」の新シーズンの放送も始まったところで、タイムリーな「倍返し」……までは届いてないな……お返しができました。
巷では「逆転のカープだ!」「ここから巻き返すぞ!」という声も聞こえてきます。
でもなぁ、1点差が勝ち切れずに、大差をつけたときにしか勝てないって、典型的な弱いチームなんだよなぁ。
今日の勝利、逆転グラスラ1倍返し勝利はめでたいことなんですが、大盛くんと奨成のプロ第一歩が刻まれた試合として覚えておきたいと思います。
もし、2人が順調に育って誠也と會澤の後継者になれば、何年か後に、
「あそこが大盛と奨成のスタートだったね」
「もしかしてバトンタッチのはじまりだったのかもね」
としみじみ振り返ることのできる試合になるかもしれません。