3年前に、広島市で一戸建ての実家を売却しました。
一戸建ての売却なんてなかなか経験することがないので、実際に売らなければならなくなったときには、どこから手をつけていいかわからないのではないかと思います。
細かいところで忘れてしまった部分はあるのですが、家の売却など縁がなかった私が手探りの状態ながら取り組んだ過程をご紹介します。
実家の条件
広島市内 団地内の一戸建 築約40年
土地 約190㎡
家屋 2階建 約90㎡
家は古いので価値はゼロ。
土地(古家付き)という扱いになります。
数年前に不動産の売却価格の査定を依頼
実際に家を売却する数年前に、何かあったときのためにと家の売却額を査定したことがありました。
利用したのは、ネットにある不動産一括査定サイトです。
全国ネットの有名なところと、地域に強そうな地場の不動産会社と、どちらがいいのだろうと思いながら、どちらも取り混ぜて、いくつか会社を選択して査定を依頼。
反応は早かった覚えがあります。
査定額の連絡は、メールのところもあれば郵便で来たところもありました。
中でも大手の2社は、実家の登記の資料や近辺の相場などを一通りそろえた立派な査定と資料を用意してくれました。
そのうちの1社に至っては、その資料をセールスの方がわざわざ実家から離れた我が家まで届けにきてくださいました。
そのときは正直「そこまでしなくても」とちょっと面倒に思いましたが……
査定額にはそれほど大きな差はありませんでした。
実際に売りに出すときは、値段はこちらで指定することができるので、査定額の高低にはこだわらなくていいと思います。
ちなみに、値段を決めるときにいちばん参考になったのは、「まわりの物件がいくらで売れたのか」という資料でした。
近所の○○ちゃんが住んでたところはこんな値段で売れたんだ〜
ここの家よりは土地の形や日当たりがいいからこれよりは高くできるかな〜
などと具体的に考える助けになりました。
この資料は、どの会社も同じものでしたので、どこかにこのデータがあるのだと思います。
メール連絡だけだとここまでの情報は見られなかったので、今から振り返ればこの大手2社には感謝です。
実際に実家の売却を依頼
実際に実家の売却になったときには、この経験のおかげでだいたいの相場がわかっていたので、もう査定サイトを利用することはしませんでした。
大手で間違いはないから、という元銀行マンの親族の勧めもあり、我が家まで資料を持ってこられた、テレビでもよくCMを見る会社にお願いすることになりました。
店舗に行くと「○年前に査定いただきありがとうございました。その際には○○がうかがってますね」と、さすがの対応です。
不動産の売却のときには、1社だけに依頼する専任媒介契約と、何社かに依頼する一般媒介契約があります。
我が家は、他の不動産屋に行くパワーがなかったこともあり、専任媒介契約でお願いしました。
契約を結んだあとは、最初はその会社のホームページに掲載、その後新聞などの広告に掲載されるという流れになります。
そして、週に1度、経過について連絡がありました。
広告を載せたからといって特に反応があったわけではなかったのですが、結果的に、2ヵ月ほどで他の不動産業者に売ることができました。
こういうパターンもあるんですね。
反応のなさに長期戦を覚悟していたので、安心しました。
個人の方が相手であれば、もっと時間がかかったのではないかと思います。
また、相手が業者ということで、変に気を遣うところがなかったのは楽でよかったです。
その業者は、実家を取り壊して土地も整備しなおし、2軒の家を建てていました。
駐車場も1軒につき2台分ずつ。
あの広さでよくぞここまで! と感嘆しました。
これが付加価値をつけるということですよね。個人レベルでは無理な話です。
実家売却(広島市)のまとめ
実家は思ったよりは早く売れました。
もよりの公共交通機関から近かったこと、またある程度の広さがあり、再開発しやすかったことで、業者のターゲットになれたのがよかったのかなと思います。
不動産会社については、ほかの会社と比較したわけではないのですが、大手の会社なのでいつもきちんとしていて、女性1人でやりとりしていても不安に思うことはありませんでした。
振り返ってみて思うのは、まだ実家の売却の話が具体的になっていないときに査定をしておいたのがよかったということです。
いざ家を売らなければならないときになると、家の売買が大変なうえに、家の中の片づけだの親の介護だの負担の大きなことをほかにも抱えて、余裕がないことが多いのではないかと思います。
査定だけなら無料ですし、いろいろと勉強になります。
不動産会社からその後特にわずらわしいアプローチが続くこともありません。
ささやかな体験談ですが、いろいろと大変なことの多い家の売却の参考に少しでもなれば幸いです。