【アドラー心理学】 私がアドラー心理学を好きな理由5つ☆生きるのがラクになる!

 

アドラー心理学って最近よく聞くけど、

実際どういうものなの?

どんなメリットがあるの?

そう思っている方も多いのではないでしょうか。

私がアドラー心理学にひかれるのは、それが実生活でめっちゃ「使える」ツールだから。

そして、「いい人」にならなくていいから。

 その理由を、5つに分けて紹介していきますね。

1 自分と人の問題を分けて考えられる(課題の分離)

 

私がアドラー心理学を好きな理由、その1は「課題の分離」です。

「課題の分離」とは、問題が起きたとき、それは誰が対処すべきものなのかを明らかにして、自分が対処すべき問題にだけ取り組みましょう、ということです。

「課題の分離」が使えると、日々いろいろ起こる問題を整理するのにめっちゃ役立ちます。

 

たとえば……

「子どもが宿題をしないのでママがイライラする」

当たり前のようですが、これってちょっとねじれているのがわかるでしょうか?

宿題をしないのは子ども。宿題をしなくて、次の日学校で怒られたり、学力がつかなくて将来困るのは子どもです。

 

では、なぜママがイライラするのでしょう。

「子どもがそうやって学校で怒られたり、将来困ったりするのが心配だからに決まってるじゃないの」

「子どもがつらい目に遭ったら私もつらいもの」

そんな声が聞こえてきます。

でも、怒られたり、困ったりするのは子どもであって、ママではないですよね。

 

「今夜宿題をしないと、将来不幸になる」もちょっと飛躍のしすぎ。

 

ママがイライラするのには、

「子どもが宿題をしないと、親がちゃんと見てないからだとまわりに思われちゃう」

「子どもは親の言うことをきくべきなのに、きかないから、子どもからバカにされているように感じてイラっとする」

という面はないでしょうか。

 

これって、親のほうが、自分がどう見られるか、とか、親としてのプライド? にこだわっている、ということなのでは、と思うのです。

だったら、宿題をしないという課題は子ども自身に任せて、親のほうは、まわりの目が気になっちゃう自分とか、子どもに上−下の関係で接している自分を振り返ったほうがよくない? ということです。

子どもと自分の問題を切り分けることができるだけで、問題が小さくなるので対処もラクになりますよ。

 

子どもが勉強していなくても、かな〜り放っておけるようになります

いつかは始めるしね(笑)

2 原因論でなく、目的論で考える(未来志向)

アドラーは、フロイト、ユングと並んで3大心理学と呼ばれています。

アドラーが、他の2つの心理学と大きく違うのは、問題に対して

「過去に○○があったからこうなったんだ」

というように過去に原因を求めるのではなく、

「○○したくないという目的があるから、こういう状態を作り出しているんだ」

という目的論的なアプローチをしたことです。

 

私は独身のころ、「いい出会いがないから結婚できない」と思っていました。

また、「小さなころから両親の仲の悪い姿を見てきたから、結婚にいいイメージが持てなくて、結婚が遠いんだ」とも思っていました。

これは「原因論」の考え方です。

しかし、アドラー心理学では、

「実は自分が結婚したいと思っていないから、いい出会いを遠ざけている」

「自分が結婚したくないから、両親の不仲を言い訳に使っている」

と考えます。

 

そのとおりだった……

 

「いい人と出会って結婚するんだ!」と決意したら、目の前にいる人の「よさ」が目に見えるようになって、結婚することができました。

そのころはアドラーを知らなかったのですが、今振り返ると深くうなずいてしまいます。

3 当たり前のことに価値を認める

アドラー心理学で言う「勇気づけ」とは、相手に「困難を乗り越える力を与えること」です。

これは、相手とかかわるときにポジティブなかかわり方をすること。

でも、これは「ほめる」とは違うのです。

 

「ほめる」とは、よいことをしたときにそれを「よかった」と上から評価することです。

対して、「勇気づけ」とは、毎日の当たり前のことに目を留めて認めることです。

子どもがいい成績をとったから、ママがインスタ映えのするオシャレで栄養満点のディナーを作ったからではなく、

 

子どもが朝、起きてきたこと。

ママが毎日ごはんを作っていること。

 

そんな当たり前のことをスルーせずに「よくやってるよね」と認めることです。

 

子どもが産まれたとき、「産まれてきてくれてありがとう」と思いましたよね。

その子どもが今は自分で服を着替えてごはんを食べて学校に行ってる。

なんて素晴らしいんだろう 

そう思えたら、毎日の生活は奇跡の連続になります。

4 リフレーミングで物事のとらえ方を便利に

「リフレーミング」とは、ある物事や出来事に対して、それに対する見方やとらえ方を変えることによって、便利にラクにすごせるようになりましょう、ということです。

事実はひとつでも、それに対する見方はいろいろあります。

そこで、より自分にとって便利な見方を探してみようよ、ということです。

 

たとえをいくつか出してみますね。 

この子は落ち着きがない

→この子は元気いっぱいだ

 

この子は引っ込み思案で度胸がない

→この子は慎重に物事を考えられる

 

テストで悪い点をとったときに「自分はなんてバカなんだ」と落ち込む

→自分が理解できていないポイントがわかってよかった、と思う

 

風邪を引いて寝込んでしまった。職場に迷惑をかけるし、家の中も回らない

→最近忙しかったから、ゆっくり休むいい機会だ。職場では、次に誰かが休んだときにしっかりフォローしよう。家の中もパパと子どもで協力するいいチャンスになる

 

リフレーミングが使えるようになると、毎日の生活の中の「失敗」は「学び」になるし、「欠点」もなくなります。

それって開き直りのような気も……

でも生活が便利でラクになるならいーじゃん

5 セルフトークを駆使して自分に勇気づけ

ここまで「課題の分離」や「リフレーミング」などをあげてきましたが、どのように感じられたでしょうか。

「そんなの簡単だよ」と思う人もいるでしょうし、「そうは言ってもなかなかできないのよね〜」と思う人もいるのではないでしょうか。

 

その違いはどこからくるのか、というと、いろいろありますが、自己肯定感が十分あるかどうかが影響しているようです。

 

「ままならないこともあるけど、自分ってなかなかいいじゃん。ユニークじゃん」と思って、自分に自信があると、課題の分離もリフレーミングも比較的ラクにすることができます。

でも、自分に自信のない状態だと、〈人と自分〉や、〈自分とその状況〉を切り離して考えることができません。

そのため、自分のマイナスの感情でまわりを染めてしまって、なかなかうまくいかない〜 ということになってしまうんですよね。

では、自己肯定感を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?

手っ取り早くて、お金もかからず、効果があるのは「自分によい言葉をかける」ことです。

自分の毎日やっている当たり前のこと、自分の当たり前の性格、そういうことを認めてOKを出してあげることです。

 

私は正直、料理がそんなに好きではありません。毎日の食事を作るのはおっくうです。

だから「料理好きの人が料理を作るのは楽しいだろうけど、料理が好きじゃないのに毎日料理をしているなんて、ホント私ってえらいよね〜」と思いながら台所に立っています。

 

「ブログもなかなか書けない〜」と思いますが、「瞬発力はなくても持続力は比較的あるはず」と思って自分を励ましています。

 

セルフトーク、アファメーションという自分に対する言葉がけは、小さなことのようですが、とても大事です。

自分にたくさん言葉の勇気づけをしてあげて、自分の中に勇気が満タンになると、まわりにも勇気づけがあふれていくようになりますよ。

アドラー心理学で毎日の生活を便利に

ここまで5つのアドラー心理学のよさについて紹介してきましたが、これらのベースとなることで私がいいなと思うのは、「いい人にならなくていい」ということです。

「心の持ちようを変えて人生をよくしていきましょう」というと、「誰にでも優しく平等に」とか、「人一倍努力して」などのように、人格をよくしなければならない、というイメージがありませんか?

でも、アドラーは違います。

このままの自分でも十分がんばっているし、人の問題まで自分が引き受ける必要はない。

そして、自分の問題に集中すれば、自分が思うように人生は変えていける。

 

 

『嫌われる勇気』という本がベストセラーになったよね

 

 

そうして自分が勇気満タンになってラクに生きられるようになると、まわりの人とも気持ちよくつきあっていけるようになる。

 

こんな便利なアドラー心理学、今はたくさん本も出ています。

また、ELM講座を受けるとワークを通して身体で感じることができますよ。

ぜひぜひ自分に合った方法で生活に取り入れてみてくださいね。

 

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