【アドラー心理学】イライラガミガミを減らすためには ☆ ELM第4章「感情と上手につきあう」

 

アドラー心理学を学んでよかったと思えることはいろいろあります。

その中でも毎日の生活に役立っているのは、「怒る」ことが格段に減ったことです。

 

夫婦ゲンカが減った原因は○○○○○?

結婚したばかりのころは、よく夫婦ゲンカをしていました。

理由は忘れましたが、私がプンプンになって、食事を一週間作らなかったこともあります。

 

あのころはパワーあったなぁ……

今はもうそんな元気ないかも

 

ケンカをして、自分が思っていること=自分が正しいと思っていることをぶつければ、相手がそこを直してくれると思っていたんですよね。

夫も同じように、指摘すれば私が欠点を直すと思っていたので、何かあると私に怒ってきていたのでしょう。

 

では、なぜケンカをしなくなったのか。

それは、お互いに「あきらめた」からだと思います。

相手の悪い(と思われる)ところを指摘したって、相手は変わらない。

 

あ、もう少し正確に言うと、ぶつかっているうちに変わったところはある。

でも、どうしても変わらないところは変わらない。

それはお互いにあるし、自分がどうしても変わらないように、相手もどうしても変わらないようだ。

 

そして、ケンカして険悪なムードになっても、毎日顔をつき合わせて一緒にごはんを食べたり、暮らしていかなければならない。

ケンカしながら一緒に暮らすのって、よけいな神経を使うしすご〜く疲れるんですよね。

それなら、少々気になることがあったとしても、それは相手の個性として放置しておくほうがいいんじゃないか。

 

私はそう思っているし、確認したわけではないけれど、夫もそんなところじゃないかと思います。

 

これは、アドラー流に言うと「課題の分離」となります。

怒るのって実はキモチイイ?

子どもに対しても、最近はもうずっと「怒る」ことはほぼありませんでした。

宿題をしなくても、ゲームばかりしていても、受験勉強に取りかからなくても、「これはこの子の課題なのだから」と思うと、イラっとすることはあってもそれを子どもにぶつけることはしなくてすみました。

 

しかし、ひさ〜しぶりに、やらかしてしまいました。

細かいことは差し控えますが、子どもの言動に対して怒りが収まらず、

 

「なんでそんなこと言ったの! 口から出したことは戻せないんだよ」

「なんでそんなことするかな〜」

     エトセトラ エトセトラ 

     ネチネチ ネチネチ グチグチ グチグチ  

 ×100回くらい

心の中では、

「ELMリーダーになったばかりなのに〜」

「思い切り勇気くじきしてるよ〜」

「こんなことグチグチ言ってもしかたないのに〜」

 

と思う自分もいたのですが、一度沸点に達した怒りは、やめられない止まらない〜

 

そして、グチグチネチネチ子どもに言いながら、上から目線で言う「なんでそんなことするかな〜」なんていうような皮肉混じりの怒りの言葉っていうのは気持ちいいのかもと感じていました。

 

ちょっと中毒性があるかも。薬物もこんな感じなのかなぁ

 

しかし。

時間が経って、感情の山が過ぎてから振り返ると、子どもに対してそこまで怒ったのって、純粋に子ども本人のことではなく、子どもの言動によって、私自身のコンプレックスみたいなものとかちょっとズルかったりすることとかが刺激されたからなんですよね。

怒りの底にあるものに気づくことができると、次に同じような場面に遭遇したときにはもうちょっとマシに対応できるかも、と思ったりします。

 

子どもは優しいから許してくれるけど、

しばらく気まずいムードが家の中にあるのは面倒だった

 

ま、人はこんなときにキレるんだよ〜というセキララな姿を見せるのも教育では(ちがう)

 

ELM第4章のテーマは「感情と上手につきあう」

アドラー心理学では、感情とは、自然に湧き上がってくるものではなく、自分が意図的に選んで使っているものであると考えます。

 

「感情」とひとことで言ってもいろいろありますが、ELM第4章では「怒り」の感情を中心に学びます。

怒りは二次感情であり、怒りの感情の底には、心配や悲しさ、落胆などの一時感情が潜んでいると考えます。

たとえば、子どもの帰りが遅かったときに「なんでこんなに遅くなったの!」と怒るのは、事故や誘拐など何かあったのではないかと心配だったり、帰宅時間を守らないことに対する失望があったりするからですよね。

これは子どもを大切に思うがゆえに出た怒りです。

 

でも、怒りをそのままぶつけても、子どもも感情的に反発するだけかもしれない。

そうなると、その根本にある子どもを大切に思っている気持ちは伝わりにくくなってしまいます。

そこで、怒りの感情がわいたときに、表面的な怒りをぶつけるのではなく、その奥底にある思いを「I(アイ)メッセージ」で伝えれば、というのがアドラー心理学からの提案です。

 

でも、これ、頭ではわかっていても、いざそのときになると、カ〜〜っとなってなかなか実行できないんですよね。

だからこそ、一緒におけいこしてみませんか?

怒りを分析するクセをつけるだけで、けっこうラクになりますよ。

 

 

 

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