【LIVEレポート】BARBEE BOYS 2020.1.13

2020年1月13日、代々木第一体育館でBARBEE BOYSのライブが行われました。

私も11年ぶりに参戦してきました。

BARBEE BOYSと私

BARBEE BOYSは、昔、私が一番好きだったバンドです。

私はバービーから「カッコいい」とは何かを教わりました。

バービーはすべてがカッコよかった。

洋楽のようなイマサのギターも、コンタと杏子さんのボーカルも、男性陣のツンツン立てた髪も、黒をベースとしたファッションも、杏子さんのフラメンコのようにくるくるまわるダンスも、男女のツインボーカルなのにステージ上で絶対交わらないスタイルも…… 挙げたらきりがありません。

CDは全部揃え、近場で行けるライブはすべて行き、雑誌を買いあさり、テレビに出ればビデオに録り、杏子さんのラジオまで録音し……

ファンクラブにも入っていました。

関東圏のライブでは、ファンクラブは会場の中でもいちばんいい席を回してくれました。最前列でライブを観たこともあります。

おしゃれをして参戦して、全力で歌って飛び跳ねて踊って……青春だったなあ……

 

1992年の渋谷公会堂の、突然の解散ライブも、当然広島から飛んで行きました。

手違いで他の日のチケットを取ってしまったため、渋公の外でダフ屋からチケットを買うことに……

後にも先にもダフ屋からチケットを買ったのはこのときだけです。

 

解散は悲しかったけれど、一方で納得している自分もいました。

解散前のラストアルバム、「eeney meeney barbee moe」はなんだかゆきづまりが感じられる作品でした。

中途半端にダラダラ続けるよりも、美しいままキッパリと辞めてしまう。

バービーらしいカッコいい終わり方だと思いました。

 

だから、バービーは再結成なんてダサいことはしないと思っていました。

してほしくないとも思っていました。

バービーは私にとってはカッコよすぎるなので、私ごときの声で汚すなんてとんでもない。カラオケでも歌ったことはありませんでした。

 

でもまあいろいろあったのでしょう、バービーは2003年のLIVE EPICから何度か再結成して活動をしています。

そして、「バービーが再結成なんて……」と思いつつも、ライブやってたら行っちゃうよね。

2008年のSOUND MARINAは、とりあえず広島で開催というので参戦。

2009年の25周年ZEPPツアーは、福岡と大阪に遠征。

しっかり盛り上がりました。

 

そして、2020年の代々木も、迷いつつも蜂の日の先行に申し込んだらチケットが取れちゃいました。

ライブ前の仕込み

ニューアルバム「Plan Bee」をリリース

2019年12月18日には、29年ぶりのアルバム「Plan Bee」をリリース。

このご時世なのに配信はなく、CDのみ。ええ、通販でゲットしましたよ。

 

 

ここでひとことだけ感想。
「バービーらしいアルバム」だと思いました。
時代の流れや、メンバーが歳を重ねたことの影響が感じられない。
変化も成長も劣化もない。

バービーの曲は金太郎飴です。デビューのときから完成されていて、それがこのアルバムに到るまでずっと変わらない。どこを切ってもバービー。

(ただ、「カリビアンナイト」はバービーの曲じゃないと思う。イマサのソロでやってほしかった。バービーで「死ね」なんて聴きたくなかった)

WOWOWとタイアップ

代々木のライブはなんとWOWOWで生中継

そして、全国20か所の映画館でライブビューイング。

生中継に先立って、WOWOWではメンバーのインタビューを中心とした特番やミュージックビデオ集などを放送。

どこがプロデュースしているんでしょう、今回はいろいろと手が込んでいます。

 

代々木第一体育館の様子

 

さて、いよいよ当日となりました。

追加、追加で販売を重ねたチケットも完売、今日のお客さんは12,000人だそうです!

すごいなあ、バービー。

グッズ売り場を少しだけ。

セットリスト

01.女ぎつねon the Run

02.使い放題tenderness

03.泣いたままでlisten to me

04.くちにチャック

05.midnight peepin’

06.STOP!

07.CRAZY BLUE

08.無敵のヴァレリー

09.タイムリミット

10.ダメージ

11.chibi (acoustic version)

12.カリビアンライフ (acoustic version)

13.なんだったんだ?7DAYS

14.目を閉じておいでよ

15.ノーマジーン

16.三日月の憂鬱

17.負けるもんか

18.翔んでみせろ

アンコール

19.ぼくらのバックナンバー

20.チャンス到来

 

21.C‘m’on Let’s go!

プライムミュージックではバービーのオリジナルアルバムが聴けます

Bitly

ライブの感想

Wo Wow Wow Wow、の「女ぎつね」からライブはスタート。

「使い放題tenderness」「泣いたままでlisten to me」と盛り上がります。

しかし、そこから「くちにチャック」「midnight peepin’」とマイナーどころに行くのがさすがバービー。

コンタのMC「突然こんなところは嫌いかい?」に「ジーザスかブレインかで答えろ」

ファンとしてはついていきたいのはやまやまなんですが、これは難易度が高すぎた……(イエスノウの意味らしい……)

「Plan Bee」の曲も全曲演奏。

 

ライブは盛り上がったのですが、コンタの声が途中から時々出なくなっていました。

コンタは高音でとてもいい声質だから、逆に歳をとると出すのがキツいのかもしれません。

杏子さんはさすがのひとことです。歌の迫力もバッチリ、体のラインが出たドレスを着て、くるくる踊る姿も昔と変わらずで、すごいプロ根性だと思いました。

 

そして、バービーなのにステージ上の雰囲気がなごやか。

昔のような、コンタと杏子さんが斬り合いをしているような緊張感はありません。

このへんはやっぱりメンバーも歳を重ねてまるくなったのかな〜という感じはありました。

 

本編のラストは、お約束の「負けるもんか」から「翔んでみせろ」。

私もここだけは頑張って跳びました!!

しかし、後ろから観ていても昔に比べると会場で跳んでる人は減っていたような。

ファンも同じように歳をとってるんですよね……

ますます杏子さんを尊敬です。

個人的には、希代の名曲「ラサーラ」を演ってくれたら完璧だったのですが、「チャンス到来」があったからしかたないかな。

お土産

今回のライブはお土産つき。

新録音のCDでした。

 

【収録曲】
あいさつはいつでも 
まかせてtoneght

歳をとるのもわるくない

かたくなにバービーの曲をカラオケで歌ってこなかった私ですが、最近は「歌ったほうが印税がメンバーに入るんだ!」と気づき、普通に歌っています。

イマサの才能はすごい! と思っていたのですが、それがバービー以外では発揮されていないのを見ると、この5人の組み合わせは特別だったんだなと思います。

たまに集まっても5人の音だけでこれだけのライブが作れる、生粋のバンド。

 

杏子さんがMCで、「アルバムのリハをしてて、私は作業が終わったら早く帰りたいんだけど、男子が楽しそうでなかなか帰ろうとしなくて」と幸せそうに言っていました。

還暦近く(!)なっても、一緒に音を出すのが楽しくて終わり難いなんて、素敵なバンドですよね。

相変わらず「わかりあえない男女」を歌った曲を演っているんですが、メンバーの間にそこはかとなく和気あいあいとした空気感がただようライブもなかなかいいものです。

歳をとるのもわるくないですね。

 

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