優勝☆すべてはこの瞬間のために【2016.9.10 vs巨人】

毎年、手帳を新しくするたびに「今年の目標」に書き込んだ。「カープの優勝を応援する」

自分の夢を100個書いて、と言われるとその中にいつもあった。「カープの優勝を現地で見る」

七夕の短冊にはいつも書いた。「カープが優勝できますように」

 

だから今年は頑張った。セイヤの決勝弾3連発で「優勝するかも」と思い、9月のズムスタのチケットを確保。

マジック点灯で、可能性のありそうなビジターの試合のチケットを確保。

 

そして、とうとう来た。東京ドーム。

先発は黒田博樹。

 

1回、巨人の先発マイコラスはキレキレ。コースケ、菊池、新井を三振に斬って取る。

対する黒田は調子を確かめる間もなく、1回裏、長野にきれいにヒットを打たれ、坂本に先制2ランホームランを被弾。

正直、今日はちょっと厳しいかな、と思った。

しかし、カープはそれを踏まえた戦い方をした。ファールで粘って球数を投げさせる。

巨人はマシソンと澤村が前日まで4連投。今日は投げさせたくないだろうから、継投に持ち込めばそこで打つチャンスも広がる。

マイコラス、1回は13球のところ、2回を終わって41球。

そして3回。先頭の黒田がファールで粘る。去年のちょうど今ごろ、ここで負けたらCSがなくなるという甲子園でファールで粘った姿が重なる。結局最後は三振するのだけれど、11球を投げさせた。ここで52球。マイコラスがいら立ってくるのがわかる。

続くコースケはフルカウントまで粘って四球を選ぶ。

そして菊池。2ストライクに追い込まれるも、そこから2球ファールで粘り、1ボール2ストライクからショートへ強い当たり。それを坂本が弾いてコースケがホームイン。1点を返す!

3回裏。先頭は奇しくもマイコラス。3球三振で終わる。

ここで勝負はあったのかもしれない。

黒田は2回以降はふんばる。石原から返球を受けるごとにマウンドを一周し、間合いを取り、球を動かし、巨人に追加点を許さない。

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4回表。マイコラス球数は74球。先頭打者はセイヤ。2ボール2ストライクから振り抜いた打球はレフトスタンドへ。。。同点となるソロホームラン!

もうカープファンは大盛り上がり。宮島さんを歌い、ばんざーいがまだ終わらない間に。。。えっ、もうインプレー!? アンパンチ!?

そう、続く松山が初球をライトスタンドへホームランしていた!!

インコース低めの球、難しい球、でも松山の好きなコース!

あっという間に逆転!!! 今日はいけるかもしれない!

 

5回表。丸がヒットで出塁。内野ゴロで新井さんと入れ替わり、バッターはセイヤ。

セイヤがバットの先でとらえた打球は、高く高く上がり、レフトスタンドへ。

「ああ、これが神だ」

喜ぶことも忘れ、呆然とただ涙を流し続けた。勝利を、優勝を確信した一打だった。

 

5回裏に、連打で出たランナーを内野ゴロで返され、5-3。

黒田は6回を投げ、86球、6安打、1四球、4三振、3失点。

 

7回裏は今村。先頭バッターを塁に出すも、後続を断つ。

 

8回表。デッドボールで出たコースケが、送りバント、内野ゴロで3塁まで進む。そして、4番の新井さんはセカンドゴロ。しかし、若いセカンド辻からの送球をファースト阿部が捕球ミスしてカープ追加点! 6-3に!

 

8回裏ジャクソン、亀井と阿部にヒットを許し、村田のタイムリーで1点を返されるが、ギャレットと辻を連続三振に斬ってとり、なんとか1失点にとどめる。さっき追加点をもらっておいてよかった。

 

そして、9回は守護神、中崎。

代打の片岡と重信を連続三振。あと一人!

しかし、長野にヒットを打たれ、まだドキドキは収まらない。

続くバッターは亀井。ないとは思うけれどホームランなら同点。。。

フルカウントから亀井の打った球はショートへ。ワンバンで捕球したコースケがファースト新井さんに送り。。。

ゲームセット!!

カープ優勝!!!!!

 

これまで何度も見た過去の優勝シーンにならって、ここでも、ザキが石原に飛びついて、選手が駆け寄って、すぐに胴上げになだれこんで。。。とイメージしていたのだけど、

実際は、

石原が中途半端にザキを持ち上げて、グラウンドの選手はすぐに駆け寄ったけれど、ベンチからはなぜか時間差で選手やスタッフがゆるゆるとマウンドへ向かい、中途半端な間のあとで胴上げが始まった。

なんだか最後までキマらない、僕らのカープ。

25年ぶり、久しぶりすぎて、選手にとっては初めてのことで、まごまごしてしまう、そんなところも愛おしい、僕らのカープ。

 

どんなに弱くても、どれだけ心が折れても、ずっと応援し続けてきた。

たとえ優勝することがなくったって、きっと、一生、性懲りもなく応援し続けるだろうけれど、でも、でも、この一瞬ですべてが報われた。

 

この瞬間に立ち会わせてくれて、本当にありがとう

広島東洋カープ!!!

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