[F10 – 4C マツダスタジアム]
野球の神さまがくれた第6戦のチケット。
第5戦がとても悔しかったので、せめて応援で悔いを残すようなことはするまいと思っていた。
私たちの力で絶対に勝たせる。
今日の選手たちは明らかに固かった。
球が手につかなくてエラーが多かったし、クリーンなヒットもなかなか出ない。
それでも、このシリーズノーヒットの石原のインチキがらみで2点取り、
丸の打球はギリギリスタンドに届き、
セイヤはランダンプレーで粘って粘って同点に追いついた。
去年までだったら単に固くなって点が取れなくて終わり、だったけれど、どうしても勝つんだ、という選手の執念が見えた。
8回のジャクソンの続投。
私は25年間いつも緒方を応援してきたし、去年の今ごろのように緒方に対する批判しかないときでも一人で緒方を擁護してきた。
でも、このとき初めて緒方を信じきれなくなった。
なぜピッチャーを代えない!?
今はリーグ戦じゃない! 落としていい試合じゃない!
ジャクソンに殉じていい試合じゃない!(番長の引退試合じゃないんだからっ)
なぜ打てる手を全部打とうとしない!?
なぜ動かないのベンチ!!!???
そして当たり前のようにスタンドへ吸い込まれていくレアードの打球。。。
皮肉なことに、目の前にステージが作られ、優勝監督インタビューが始まる。
「今年1年、広島カープががんばって、カープのファンの皆さんが野球の流れを作ってくれた。どうしても日本シリーズをやりたいとずっと思ってた」
「今、こうやってすべてが終わりましたけれど、勝った実感があまりなくて、なにかこう野球の難しさばっかりが心に残ったシリーズなんで、僕もうちの選手たちも勉強させてもらいましたし、感謝しています」
あ〜、栗山監督、人間力ハンパないよ。
日本一になったのが日本ハムで、栗山監督でよかった。
緒方だったら、きっと「ファンの皆さんおめでとうございます」ってまた叫んでるよ。
それが聞きたかったんだけど、とてもとても(涙)
とても名将に見える栗山監督だけど、やはり監督就任1年目で出た日本シリーズでは敗退し、その後の短期決戦でも涙を飲み、ようやく5年目で最後まで勝ちきって栄冠を得た。
緒方は去年の経験と反省を生かして今年リーグ制覇をなした。
この経験を生かして次の機会には日本シリーズを制してくれるはず!
リーグ優勝をしてなおシーズンの最後には悔しい思いをして、来季への課題を得るんだな。
本当に本当に幸せなシーズンだった。
今日は人生でいちばん声を出して応援した。
でも、今はただただ悔しい。