[C10 – 3D ナゴヤドーム]
今日の先発は、ゴールデンルーキー森下暢仁。
ちょうど一週間前のプロ初登板では、もらえた援護点はわず1点。
しかし、初登板とは思えない落ち着いた投球で、自分が投げた7回までは無失点。
勝ち投手の権利を持って先輩に後を託しましたが、9回に抑えのスコットが打たれてサヨナラ負け、初勝利を逃しました。
投球の内容は十分勝ちに値するものでしたが、まわりの無援護に泣いたのです。
しかし、今日は違います。
1回を三者凡退で立ち上がると、2回にコースケ、ピレラ、西川のタイムリーで4点を先制!
森下くん自身もバントを確実に決めて得点に貢献しています。
直後の3回には1アウト満塁のピンチを背負いますが、コースケ&菊池の好守にも助けられて大島をダブルプレーに抑えます。
その後も、ピレラの来日初ホームラン、堂林の復活を感じさせるバックスクリーン横への2ランホームラン、コースケの3ランホームランと追加点を重ねて大量10得点。
大量リードに守られて、じゃなかった、たとえ1点しかリードがなくても無失点だった森下くんは、今日も無失点のまま堂々たるピッチング。
RCCは、中継の途中で森下くん母のコメントを紹介するという荒技。
こんなのこれまで見たことない。テレビ局も気合いが入っているのがわかります。
若干調子に乗ってる感もなきにしもあらずですが……ドキドキしているところにすみません、お母さま!
前回の投球回数である7回をクリアすると、8回もランナーを出しながらも無難に抑えます。
ピッチャー出身の佐々岡監督は、9回の打席にも森下くんを立たせました。
そこできっちり3球三振した森下くんは、満を持して9回のマウンドに向かいます。
10点リードがあるので、プロ初勝利はまず間違いない。
あとは初勝利に華を添えるプロ初完投、そして初完封ができるかどうか、期待が高まります。
しかし、そこは中日もプロ。
9回の森下くんは、大きく制球が乱れた様子はなかったのですが、1アウト後に1失点、2アウトまでこぎつけたものの連打を浴びて2失点、合計3失点でマウンドを降りました。
その後はフランスアが抑えて試合終了。
森下くん、プロ初完封、初完投は逃したものの、初勝利を挙げました!!
今日の広島版1面です。森下さん、プロ初勝利に先輩たちも団結しました。それは、明大時代を思い起こさせるものでーー。
さらに恩師善波氏が明かす驚きのエピソード、「記者フリートーク」など大作に仕上がりました。買って損なし!よろしくお願いします。(河合 洋介) pic.twitter.com/UM1aRgACMi— スポニチ カープじゃけぇ (@Sponichi_Carp) June 29, 2020
キープディスタンス、自分でマイクを持ってのヒーローインタビュー。
「終わり方は悪いんですが勝ててホッとしてます。
しっかりここまで野球ができたのは親のおかげだと思っているので、初勝利の喜びは親に伝えたいと思います。
何が何でも勝ちたいという思いでマウンドに上がりました。
次は完封をしたいと思います。」
プロ初勝利が完投・完封勝利にならなかったのは残念ですが、これからいくらでも完投・完封するチャンスはあるでしょう。
森下くんは、ランナーを背負うような場面でも落ち着いていて、制球が乱れないところが本当にすばらしい。
安心して見ていられます。
大きく振りかぶって投げる姿にはすでにエースの気配が。
マエケンから背番号18を受け継いだのが森下くんでよかった、心からそう思えます。